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沖縄を代表する俳人・詩人、岸本マチ子の第二句集『残波岬』。
見返しに、
「罪ふかき
肉あぶるなり
いまは雨季」
の毛筆書きと署名「マチ子」、落款が入っています。
1983年6月1日、沖積舎発行。初版。装釘は藤林省三。定価2,500円。ISBNの記載はありません。
沖縄本島中部の基地の町や、荒々しい断崖と海を望む残波岬など、沖縄の風土と歴史、日常の奥にある痛みを、鮮烈な言葉で捉えた句集です。南国の自然を単に美しい風景として詠むのではなく、戦争と基地、島に暮らす人々の記憶や身体感覚を重ね、鋭く力強い作品世界を築いています。
岸本マチ子は1934年、群馬県伊勢崎市生まれ。中央大学在学中に沖縄出身の同級生と結婚し、卒業後に沖縄へ移住。1966年に「形象」に入会し、「天籟通信」「海程」「頂点」「豈」などに参加しました。句集に『一角獣』『残波岬』『ジャックナイフ』『うりずん』『縄文地帯』などがあります。
詩人としても活動し、第1回山之口貘賞、小熊秀雄賞などを受賞。1994年度下半期には第44回現代俳句協会賞を受賞しました。沖縄の歴史と現実に生涯向き合い、俳句と詩の両分野で独自の表現を切り開いた作家です。2023年没。
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