長岡鉄男氏1970年刊の『マイ・ステレオ作戦』に載っていたトールボーイ・バックロードホーンを作ってみました。学生の頃の第1作から数えて第33作目です。今回もオリジナルより奥行きを増やして、音道4本にしました。無指向性は譲れないので、ユニットは4面に配置してます。


160mm幅の板材を12mm厚の杉無垢材で挟み、2面を杉無垢材で囲んでありますで囲んであります。


スロートと降る音道が64~80平方cm、昇る音道が88平方cm、そこからテーパー状態になり降り切った音道が256平方cm、昇り切った最後の開口部が464平方cmと、見事なホーンになってます。内部のホーン長は270cmになりました。


左右の13cmウーファーはSB‐PM870から取り外したパナソニック製。コーン紙は樹脂製、センターキャップは布製、エッジはゴム製ですが劣化の兆候はありません。マグネットは径70mm厚さ10mmのフェライト・マグネット、インピーダンス6Ω、最大入力は15Wです。


正面の10cmウーファーもSB‐PM47MDから取り外したパナソニック製。コーン紙は樹脂製、センターキャップは金属製、エッジはゴム製ですが劣化の兆候はありません。マグネットは径60mm厚さ10mmのフェライト・マグネット、インピーダンス6Ω、最大入力は30Wです。


上面の10cmウーファーもSB‐PM670から取り外したパナソニック製。コーン紙センターキャップ共に樹脂製、エッジはゴム製ですが劣化の兆候はありません。マグネットは径65mm厚さ10mmのフェライト・マグネット、インピーダンス6Ω、最大入力は15Wです。


10cmユニットと13cmユニットをシリーズ接続し、それらをパラレル接続して、システム・インピーダンスは6Ωです。


前面のハードドーム・ツィーターはソニー製。ダイヤフラムは樹脂製、マグネットは径35mm厚さ6mmのフェライト・マグネット、インピーダンス4.5Ω、11μFを挟んでクロスオーバー周波数は2.3kHzです。


試聴では、ペダルトーンで埋め尽くされているJ.S.バッハのペダル練習曲BWV598(手持のテストCD;トン・コープマン:ミュラー製作オルガン1734;最低音36Hz)を、かなりの大迫力で鳴らしきりました!この曲は勿論足鍵盤の練習用でもありますが、当時最高のオルガン・コンサルタントでもあったバッハが、すべてのパイプがちゃんと鳴っているかどうかのチェックをするための曲でもあり、スピーカーにとっては、低域に変なピークやディップがないかどうかのテストとしても使える便利な曲です。もちろん極端なピークやディップはありません。

本格的試聴でも、J.S.バッハの前奏曲とフーガハ短調BWV546(手持の最強テストCD;トン・コープマン:ミュラー製作オルガン1734;最低音32Hz)の最初のCのロングトーンに、身体ごと揺さぶられる恐ろしさを感じました。能率では前作12cm×4より少し劣ります。

かの本で長岡氏は記事の10cm×1発ですら『まず、能率がべらぼうだ。市販のもっとも能率が良いといわれるシステムより、さらに3dBは高いと思う。(中略)低音がまたすごい。30cmウーファーなみと思ってよい。』と、絶賛してます。

外観は、透明ニス仕上げで、マズマズです。

重さは10kgほど、サイズは93×20×47cmです。

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