『古事記』『日本書紀』によれば、後に神武天皇となる神日本磐余彦(カムヤマトイワレビコ)は紀伊から大和に向かう東征の最終段階で八咫烏(ヤタガラス)と呼ばれる霊鳥に助力されました。即位後、家臣や協力者に論功行賞として鋳造配布されたのが「八咫烏金」です。これは研究者によって付与された名称で、貨幣コレクターの間では「神武東征の金貨」とも呼ばれています。が、それはコレクターの期待を反映した伝承であって、実際には紀伊半島土着の豪族が東征軍に帰順した後に鋳造流布した古代通貨であったのが真相のようです。神話における八咫烏とは、実在の鳥類ではなく、帰順した豪族を象徴的に示すとの説が有力です。当時の紀伊半島には東征軍を資金的にも支え得た有力豪族が住んでいたのは間違いのないところです。今後の研究が大いに待たれます。表には飛翔する姿が美しい八咫烏が描かれ、特徴となる三本足まで精密に刻まれています。木の葉のように見えるのは東征軍兵士を示し、その数で発行地域を特定できるそうです。裏には菊花三輪の刻印が確認できます。側面にも偽造防止のための刻印があります(6枚目の画像)。

以前から交流のあった方からの委託品です。今回はコレクションの中で特に大切にしてきたものだけを預かりました。転売目的ではなく、末長く大切にしていただける方にだけお譲りしたいとのことです。そのため買い値にこだわらず5000円均一で手放します。多くは昭和から平成にかけての購入と聞いています。本物と信じての入手ではあっても鑑定書はなく、真贋不明のため、あえて「本物ではない」ことを前提に放出を希望しています。本物でも本物でなくてもどちらでもかまわない方のみご入札ください。従って本物であっても後で差額分を請求するようなことはいたしませんし、本物でなくても返品・返金には応じかねます。画像に反映しない汚れや細かい傷があるかもしれません。撮影の際の光の量によって実物と違った色に写ることがあります(4・5枚目の画像が最も実物の色に近いように思います)。保存用のプラスチックケース(2・3枚目の画像)は商品に含まれますが、飾り台(1枚目の画像)は商品に含まれません。自己紹介欄にオークション休業日を記載させていただいております。お手数とは存じますが、ご入札前にお読みいただければ幸いです。