自宅保管の品です。中身は新品同様大変美品ですが古いものですので、表紙や帯など若干の経年変化はございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。


体内時計初版 寺島しのぶ

歌舞伎役者の家に「娘」として生まれ、寂しさとコンプレックスを抱えていた10代。役者への道を歩み始め、仕事に恋に真正面からぶつかっていった20代。そして、女優としてのキャリアを積み、結婚を決めた30代。家族、仕事、恋愛、結婚―揺れ動く心情を率直に綴った、一人の女性の物語。

目次
0 寺嶋家の食卓
1 愛されていなかった病
2 恋愛体質
3 三〇歳の転機
4 母
5 父
6 しのぶと忍
太地喜和子さんがあんたって寂しそうねと言った

登場する方々
藤山寛美 中嶋朋子 俊藤浩滋 富司純子
藤純子 桃井かおり 荒戸源次郎 歌舞伎役者
文学座 太地喜和子 杉村春子 蜷川幸雄
藤山直美 尾上梅幸 尾上菊五郎 尾上菊之助
ロバートデニーロ 北野武 宮沢りえ 廣木隆一
水谷八重子 大竹しのぶ 荒井晴彦 内田裕也
清水邦夫ほか多数

レビューより
歌舞伎役者の家に生まれた女の子。物心ついた時から、自分は必要とされていない、愛されていないと感じた子ども時代。読んでいるこちらまで心がヒリヒリしてくる。それなのに、他人からは裕福な家庭で何不自由なく暮らしているんでしょ?と見られてしまう。先日読んだ『アネモネの姉妹 リコリスの兄弟』を地で行っている。彼女にしか分からない積もり積もったフツフツとしたもの。それをガシッと掴み、女優業に全力投球している姿に惚れ惚れした。

歌舞伎一家に娘と生まれて、「愛されていなかった」幼少期や、「ブラコン」の弟との思い出や、歌舞伎役者の父、女優の母への思いが素直につづられている。幼少期から、時間を追って映画出演、結婚まで彼女のライフヒストリーのように書かれている。興味深かったのは、幼少期の過ごし方や、家族との関係である。姉ならではの菊之助との関係や、成長してからの関係性の変化など、菊之助の魅力を一番よく理解している人だからこその視点で書かれている。その点で『菊之助の礼儀』よりもよっぽど菊之助の魅力が散りばめられている。歌舞伎への反抗、和解も面白い。