昭和54年(1979)6月20日に、横浜市教育

文化センターホールで行われた、第31回『横浜

落語会のプログラムである。逝去二カ月ちょい前、

圓生最晩年の高座、夏を前に『鰻の幇間』を熱演

した・・・。


【当日のプログラム】

  ● 開口一番    古今亭菊松

  ●「た ぬ き」  三遊亭圓丈

  ●「将棋の殿様」  三遊亭圓窓

  ●「茶 金」    金原亭馬生

     中入り

  ●「幾 代 餅」  古今亭圓菊

  ●「鰻の幇間」    三遊亭圓生


【蛇足・雑感】

 ちょうど、この落語会の一年前、53年5月の

落語協会分裂騒動後、圓生は落語三遊協会旗揚げ

をした。総帥たる圓生の精神的負担は相当なもの

があった。その懊悩の上で、彼が新たな活動拠点

に選んだ地がヨコハマだった。横浜落語会を軸に

随時、横浜駅東口スカイビル内で行われた「スカ

イ木曜寄席」にも顔を出していた。


  都内の東横落語会や落語研究会、三越落語会な

どのホール高座を大切にしていたので、地方公演

は絞っていた気がする。


  圓生は、自らをピッチャーに例え「受け手のお

客さんがよいと球がよく伸びる」といっていたが

通人客の多い東京よりは、横浜の客はスレていな

くリラックスした高座ができたのだろう・・・。


【状態と発送について】

 長年、大切に保管していたので、保存状態は美

品の「上」レベルだが、わずかな爪痕のような傷

御容赦のほど。ですので、あまりに神経質な方は

御遠慮して下さい。発送は、ネコポスかゆうパケ

ットでよろしければ、送料は当方が負担します。