サイズ約24.5㎝、靴底全長27.3×幅10.0㎝。50年代頃のオーダーメイド品。
形式はバルモラル(内羽根)ストレートチップ、クラシカルな五つ鳩目。
甲革はクロムなめし子牛革のグレー顔料仕上。古い革特有のきめの細かさと、底光りする光沢あり。
甲革の縫製は極めて細かく精緻で、三列~二列でびっしりと縫われている。
内装は前半部はきなりクロム鞣し山羊革、内底はタンニン鞣し牛革。
底革はタンニンなめし牛革で、製法はハンドソーンウエルテッドに特有の手作業による釣り込みにより、
土踏まずのくびれが著しい、スペードソールとなっている。
出し縫いは3㎝間に11目と極めて細かく、靴底は外周を薄皮一枚めくり、溝を掘って出し縫いを施し、薄皮を伏せる
ドブ伏せ(ヒドゥンチャネル)仕上げ。コバは無骨で分厚く見せない為に曲面に抉り込んだ矢筈仕上げ。
ヒールカップはハンドメイド靴らしく丸く整形されており、踵が浮かない。
踵は牛革積層に細かく化粧釘が打たれ。三日月形鋲が打たれている。