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大野義光刀匠は、名を吉川三男といい、昭和23年新潟県生まれ、昭和四十四年より吉原義人刀匠に師事、昭和五十年文化庁より美術刀剣類制作承認を受ける。その年の新作名刀展に初出品して奨励賞を受賞、以来、高松宮賞・文化庁長官賞など数々の賞を受賞し、昭和59年には伊勢神宮第61回式年遷宮の御神刀を謹作、山鳥毛写しを完成、昭和六十二年に無鑑査認定。平成6年には岡山に桑野刀剣鍛練場を設立。平成18年伊勢神宮第62回式年遷宮の御神刀二口を製作、平成24年には葛飾区指定無形文化財に指定されている。作風は一文字を追求した大野丁子と呼ばれる華やかな重花丁字、そして有名な山鳥毛写し、誰もが成し得なかった匂口を完成させている。まさに明治以降における現代刀工屈指の名工で最も人気のある刀工である。
本作は、平成2年の油の乗った時期の作で、元幅約3.42㎝と身幅広く、上杉家重宝の福岡一文字・山鳥毛写しと思われる華美華憐な重花丁子乱れとなり、焼刃深く、沸強く付き、太く足入り、金筋・砂流し頻りにかかり、金筋交る等刃中の働き豊かで、華やかさと、覇気溢れる究極の丁子乱れを焼いた義光刀匠の最高傑作であります!
目視の限りハギレ/刃こぼれ/膨れ等はなく現状のままで鑑賞頂けるものかと存じます。
※瀬戸内市が5億円で購入したとされる国宝山鳥毛の影響もあり、大野義光刀匠の山鳥毛写し(あるいは写しと思われる)の作品は市場にほどんど出回らない状況が続いており、今後より一層価値が高まると言われております。
オークション上でも滅多に出てこない名刀となっておりますので、どうぞこの機会をお見逃しなくご検討頂きたく存じます。
宜しくお願い申し上げます。
元 幅:約3.42cm
元重ね:約0.77cm
先 幅:約2.48cm
先重ね:約0.50cm
刀身重さ:723g
刃文・・・重花丁子刃
地肌/杢目肌
鎬造り(庵棟)
ハバキ/素銅地金着一重
茎鑢目/生ぶ筋違い鑢
帽子/乱れ込みから掃き掛け心となる
鎬造り・・・日本刀の造り込みの一。刃と峰との中間よりやや峰よりに鎬をつけたもの
足・・・刃文に現われる働きのひとつ。刃縁から刃先に向けて沸や匂いが線状に連らなる模様
湯走り・・・日本刀の沸(にえ)で、凝ってしずくのような斑点になっているもの
砂流し・・・焼入れの際、刃中に現れる沸の働きの一つ。刃に沿って沸が線状に連なる様を、河原の水辺の砂が流されて描かれた模様に例えてこのように呼ぶ
金筋・・・刀の刃の鍛目に添って,特に強い光を発する沸の長い曲線
長さ/59.4cm、反り/1.7cm、目くぎ穴1個。
東京都より交付された銃砲刀剣類登録証が付いております。
袋付でご発送致します。
落札者様は、落札、購入後、銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、各都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要となります。必ず、所有者の変更をして頂きますようお願い申し上げます 。
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