内容(「BOOK」データベースより)
「忌み」は、外からはばかって近づかぬものと、内にあって警戒し忌みでないすべてのものを排除しようとする両方に分かれ、かつ密接にからまりあっている。ここに、穢れと差別の根源がある。微々たる片いなかの事実を集積してその解明の手がかりとする「日本民俗学の前途の光」。全集未収録の、貴重な読み物。
著者について
1875(明治8)年、兵庫県に生まれる。東京帝国大学卒業後、農商務省に勤務、貴族院書記官長を経て朝日新聞社に入社。勤務のかたわら全国各地を訪れ、民俗調査を重ねた。民俗学の祖とされる。1962年没。