4.4mmバランス入出力ヘッドフォン/プリアンプ ZEN CAN Signature Standard
オーディオマニア・グレードのコンポーネントを搭載し、優れたサウンドを実現するIEMおよびヘッドフォンアンプ、ZEN CAN Signature Standard 2020年に発売されたiFiのZEN CANは、ZENシリーズと共通のコンパクトなアルミニウム・ケースに入ったオール・アナログ・ヘッドフォンアンプとして、ZENシリーズのラインナップを広げました。廉価な値段でありながら、その何倍もの価格のハイエンド・ヘッドフォンアンプ用に使用される多くの機能を惜しげもなく投入しています。タフな負荷のヘッドフォンもドライブする能力、バランス回路設計、消え入るほどの低レベルの歪み、最適のパフォーマンスになるようにサウンドを好みに応じて調整できる多様な機能-これらはどれもこの価格ではきわめて珍しいものです。
フル装備 ZEN CAN Signature Standardは現行のZEN CANと同様に印象的な機能を贅沢に備えています。フロント・パネルの中央にはなめらかに動くボリューム・コントロールがあり、そのまわりにいくつかのソケットとボタンが配置されています。左側の電源ボタンと入力スイッチのそばにはゲイン選択のコントロール・ボタンが置かれています。6dB刻みの4つのゲイン設定によって、接続されたヘッドフォンにアンプを精確に合わせることが可能になります。ユニティー・ゲイン(0dB)は、感度の高いIEMを低ノイズで駆動するのに有用です。ゲインの設定を高くすると、もっと負荷の大きなヘッドフォンから最大限の能力を引き出して、すばらしいダイナミックレンジを生み出します。
パワーのバランス 現行のZEN CANと同じように、ZEN CAN Signature Standardはデュアルモノ・トゥルー・ディファレンシャル・バランス回路を備えています。通常はハイエンドのヘッドフォンアンプ用に使用されるトポロジーです。また、iFiのフラッグシップ・ヘッドフォンアンプPro iCAN Signatureのために開発されたディスクリートAクラス回路から取り入れた数々の要素も備えています。鍵となる部品もアップグレードされているので(PanasonicのOS-CONやエルナー社のSilmic IIコンデンサーなど)、Signatureの名にふわしく、パフォーマンスが向上しています。 アンプの駆動能力も巨大で、シングルエンド出力の32Ωで1600mW(7.2V)を、バランス出力の300Ω以上で15Vを生み出すので、多量の電流を必要とするプレーナー型ヘッドフォンも難なく駆動します。超低歪みで、音は細部まで豊かで、ダイナミックスは魅力的で、あらゆるタイプのヘッドフォンを易々と駆動するZEN CAN Signature Standardは、真に超絶的なヘッドフォンアンプを現実的な価格で実現しているのです。
iPower IIで万全の動作を ZEN CAN Signature Standardは外部ACアダプターにて動作します。ZEN CAN Signature Standardには、万全の音質を発揮すべく、iFi独自のノイズキャンセリング技術ANC IIが搭載されたiPower II 5Vが付属します。