古伊万里 白磁 輪花小鉢

江戸中期(18c前半)

径  15.2
高さ 5.7
底径 7.2

口縁にホツが1箇所あります。

高台に極小のホツが8箇所あります。
(指摘されて気づくレベル)

写真に
ニューのように見えるところが
数箇所ありますが
すべて型押しの時に
できたシワのようなもので
疵ではありません。

備考 柴田コレクション
   パート2 No.481に
   同形状の小皿が
   掲載されています。

造形の素晴らしい古伊万里白磁です。
市場でこれを見つけた時
肌の色から18世紀の中頃の
作品と判断しました。

帰って調べてみると
柴田コレクションに
同型の小皿が収蔵されており
年代は17世紀末から
18世紀前半となっています。

白磁や青磁など
色絵や染付と違い
文様や呉須の質などで
時代を判断するのは難しく
器の形状から
時代を判断したため
色絵や染付より
長いスパンで
時代判定せざるを
得ないのではないかと思います。

実際青磁や白磁は
時代判断が難しく
新しいものが
江戸時代の作品として通ることも
珍しくありません。

話がそれましたが
この作品は
一見
柿右衛門に見える白磁
(濁し手)ですが

やや釉薬に鉄分が多いためか
青白い肌をしています。
(写真13枚目の本作と同形作品
17世紀末から18世紀前半)

ところが柿右衛門白磁は
乳白のこころ持ち
黄並みがかった白を
したものが一般的で
(写真14枚目 濁し手の白磁で
掲載品は17世紀末から18世紀初め)
こうした肌の違いから
やはり柿右衛門から
古伊万里に様式が移行する頃の
作品と思われます。

柿右衛門の時代の型は
後世に残っています。
これも柿右衛門の型を使って
作られた作品ではないかと
私は思います。

様式が移行する
過渡期の作品と考えると
その厳しい造形が継承されたまま
古伊万里の肌をした作品として
生まれてきたのも
うなづけるのではないでしょうか?

口縁に小さなホツ
高台には目立たないホツがありますが
ご使用には
なんの問題もないと思います。

肌も美しく
造形も素晴らしい
品のいい古伊万里白磁です。
お好きなかた。
いかがですか?

(2026年 6月 7日 17時 39分 追加)
訂正致します。

本文中の写真13枚目は誤りで写真9枚目。
写真14枚目は誤りで写真10枚目
になります。