







【80s LEVI’S 71411-0816/USA製/バッファローチェック フランネルライナー/44L/ボタン裏527】
ヴィンテージのLevi’sを面白くしているのは、506XX、507XX、557XXといった誰もが知る名品だけではありません。
むしろ1980年代のアメリカ製Levi’sを掘っていくと、「こんなモデルまで作っていたのか」と思わせる、時代の空気をそのまま閉じ込めたようなジャケットが出てきます。
今回出品するLEVI’S 71411-0816も、まさにそのひとつ。
一見すれば、これぞLevi’sという王道のデニムトラッカージャケット。しかしフロントを開いた瞬間、景色が一変します。
裏側いっぱいに広がるのは、鮮烈な赤×黒のバッファローチェック。
青く褪せたデニムと、赤黒のネル。この組み合わせが、とにかく格好良い。
都会的に整理された現代のデニムジャケットとは違う、アメリカのワークウェア、アウトドアウェア、ランバージャック、ネルシャツといった文化がまだ地続きだった時代ならではの一着です。
品番は71411-0816。同品番は海外のヴィンテージ市場でも1980年代頃のUSA製フランネルライニング・トラッカージャケットとして流通しているモデルです。
ベースとなっているデザインを見れば、同時代の70506系を思わせる完成度の高いトラッカースタイル。両胸にはフラップ付きポケット、そしてその下には縦に切られたハンドウォーマーポケットを備えた、いわゆる4ポケット仕様です。
ここが重要で、古い557や70505などのType IIIをそのまま防寒仕様にしただけではありません。
Levi’sのデニムジャケットは、時代とともに「作業着」から「日常着」へと少しずつ進化していきました。胸ポケットだけだったクラシックなトラッカージャケットにハンドポケットが加わったことで、手を入れる、鍵や小物を入れるといった日常的な使い勝手が大きく向上します。
その実用性の高いボディに、さらにフランネルライナーを組み合わせたのが、この71411の面白さです。
そして何より、この個体の主役は裏地。
赤×黒の大判バッファローチェック。
バッファローチェックはアメリカンアウトドアを象徴する柄のひとつで、ウールジャケットやネルシャツ、ハンティングウェアなどで長く使われてきた意匠です。
その柄をLevi’sのブルーデニムの内側に大胆に持ってくる。
表から見れば王道のLevi’s。しかし襟元や前立てから赤黒のチェックがちらりと覗く。
この「外はデニム、内側はネル」という二面性が素晴らしい。
実際、写真でも襟を少し立てただけで赤黒の生地が覗き、普通のデニムジャケットとはまったく違う存在感があります。袖までチェックライニングが続いているのも嬉しいポイントです。
素材表示からも、SHELL 100% COTTON/LINING 100% COTTONを確認できます。
つまり表地だけでなくライニングもコットン。化繊の中綿で単純に保温力を上げるというより、ネルを一枚重ねることでデニムジャケット本来の雰囲気を壊さず、防寒性と着用感をプラスするという非常にアメリカらしい作りです。
そしてタグにはしっかりと、
MADE IN U.S.A.
の文字。
アメリカ国内でLevi’sのデニムウェアが大量生産されていた時代の空気を残した一着です。同品番の71411-0816についても、現在の海外ヴィンテージ市場ではUSA製の1980年代モデルとして複数の個体が確認されています。
さらに本個体はボタン裏刻印「527」。
ヴィンテージLevi’sではお馴染みですが、ボタン裏の数字はコレクターが個体を見る際の重要なディテールのひとつです。本品もしっかり527刻印を確認できます。
もちろん赤タブも健在。
胸ポケット脇に小さく入る赤は、裏地のバッファローチェックとも妙に呼応していて、このジャケットでは通常のLevi’s以上にデザイン上のアクセントとして効いています。
そして、この個体でもうひとつ見逃せないのが色落ちです。
新品の濃紺デニムには絶対に出せない、長い年月を経たUSA製デニム特有の表情。
肩、袖、前立て、ポケット周辺、縫製部分など、生地が重なったところを中心に濃淡が生まれています。全体は明るいブルーまでフェードしていますが、均一に色が抜けたのではなく、場所によってインディゴが残り、その間を白っぽいアタリが走っています。
特に前身頃。
縫製線に沿って浮き上がったパッカリングと、その周囲に残ったブルー。そこへ長年の着用と洗濯によって生まれた不規則な色ムラが重なっています。
これはヴィンテージ加工ではありません。
時間そのものが作った表情です。
現代の加工技術は驚くほど進歩しましたが、本当に着込まれたデニムには、人間の身体の動き、洗濯、乾燥、摩擦、生地の縮みといった無数の偶然が重なっています。
だから左右対称にならない。
だから一着ずつ違う。
ヴィンテージデニムの面白さは、まさにそこにあります。
背面は一転して非常にシンプル。
Type III以降のLevi’sらしい立体的なパネル構成と、裾のアジャスターボタン。余計な装飾がないからこそ、デニムそのもののフェードがよく分かります。
前から見ればポケットやステッチ、赤タブなど情報量があり、後ろから見ると潔いほどシンプル。このバランスもLevi’sのトラッカージャケットが半世紀以上にわたって定番であり続けてきた理由のひとつでしょう。
そしてサイズは44L。
ここもかなり魅力的です。
ヴィンテージのデニムジャケットは格好良くても、小さいサイズが多く、現代の感覚では着られる人が限定されることがあります。その点44というサイズ表記は比較的大きめで、さらに「L=LONG」規格。
短丈になりやすいヴィンテージトラッカーの雰囲気を残しながら、着丈や袖丈にある程度余裕を持たせられるサイズ感です。
実寸は以下になります。
表記サイズ:44L
肩幅:約48cm
身幅:約57cm
袖丈:約65cm
着丈:約61cm
※平置きでの素人採寸ですので、多少の誤差はご了承ください。
Tシャツの上からさらっと羽織るのはもちろん、スウェットやパーカー、ニットなどをインナーに入れても格好良いと思います。
そして、この71411を普通の70505や70506と同じ感覚で見てしまうのは少しもったいない。
506XX、507XX、557XXのような「ヴィンテージLevi’sの教科書」に必ず載っているモデルではありません。しかし、だからこそ面白い。
1980年代のアメリカで、Levi’sが実際に日常着として作っていたデニムジャケット。
完成されたトラッカージャケットのデザインにハンドウォーマーポケットを加え、さらに赤黒のフランネルライニングを全面に張る。
ファッションのためだけではなく、「寒い季節にもデニムジャケットを着る」という極めて実用的な発想から生まれた服です。
それが数十年経った現在になると、実用品として作られたはずの仕様そのものが抜群に格好良く見える。
ここがヴィンテージワークウェアの面白いところだと思います。
表側は、長い年月を経て淡いブルーへと育ったUSA製Levi’s。
ジャケットを脱げば、突然現れる赤×黒のバッファローチェック。
MADE IN U.S.A.、71411-0816、44L、ボタン裏527、赤タブ、4ポケット、コットンフランネルライニング。
80年代頃のLevi’sが持っていた「普通のアメリカ服」としての魅力が、これでもかというほど詰まった一着です。
XX系のような分かりやすい希少性とはまた違いますが、こういう少し変化球のUSA製Levi’sをさらっと着ている方が、むしろ古着好きとしては面白かったりします。
状態についてはヴィンテージUSED品となりますので、年代相応の色落ち、アタリ、使用感等はございます。画像を十分ご確認いただき、ヴィンテージ古着の風合いとしてご理解いただける方のみお願いいたします。
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USA製Levi’sがお好きな方はもちろん、70505、70506などのヴィンテージトラッカー、ネルライニング、バッファローチェック、80年代アメリカ古着がお好きな方にもおすすめです。
よろしくお願いいたします。
(2026年 10月 2日 17時 54分 追加)Z-7299