小澤 克己 沖積舎
『艶の美学』は、「小熊座」に永年に亘って友情執筆してくれた俳論である。詩は志でありエロスであることを、俳諧・俳句史の主要な人々をあげ実証している。明快なこの論説では、例えば虚子の「花鳥諷詠」にしても、究極はエロスなのだ。