市古貞次の校注となる、「新訂 方丈記」(岩波文庫)です。状態は、未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です(※厚さ2cm以下の文庫本は、合計1㎏を超えない範囲で計4冊程度まで同梱可能です)。 

★内容: 人の世の無常を感じ出家遁世した長明は、方丈の草庵でもなお「汝すがたは聖人にて心は濁りに染めり」と自責せずにはいられない。この苦渋にみちた著者の内面と、冷静な目によって捉えられた社会とが、和漢混淆・対句仕立ての格調ある文章で描かれる。長明自筆といわれる大福光寺本のすべての影印と翻字を付した。

★鴨長明は、鎌倉時代前期の歌人、随筆家。中世隠者の代表的人物の一人とされる。京都下鴨社社家の次男。自閉的な性格で妻子とも30代の初めに離別した。詩歌管絃にすぐれ、歌人としても活躍したが、50歳のとき下鴨社の人事異動に敗れ、大原に移って出家。山城国日野の外山とやまに方丈の庵いおりを結び、隠遁生活を送った。歌論書『無名抄』、随筆『方丈記』、説話集『発心集』は、この出家後の著作。ほかに、若い頃の自撰歌集『鴨長明家集』 がある。

★校注の市古貞次(いちこ ていじ)は1911年(明治44年)、山梨県生まれ。文学者(中世日本文学)。東京帝国大学文学部国文学科卒業。文学博士。東京大学文学部教授を務めたほか、文部省国文学研究資料館初代館長、日本学士院院長、全国大学国語国文学会代表理事、日本古典文学会理事長などを歴任。室町時代の小説である御伽草子の研究で知られる。また国文学関係のデータ収集・整理に努め、『日本文学全史』全6巻の監修・執筆、『日本文学大年表』や『国書総目録』の編纂に尽力した。著書としてほかに『中世小説の研究』、『日本文学概論』などがある。文化功労者。文化勲章、紫綬褒章、旭日重光章を受章。2004年死去(享年92)。

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