OZ Racing 製 AMG AERO3 原点仕様 フルレストアホイールセット

希少なフロント2.0Jアウター仕様。
80年代後半、独立時代AMGの空気感を意識して仕上げた特別なAERO3です。


本品は、OZ Racing製 AMG AERO3 17インチ3ピースホイールをベースに、
年代感・構成・質感の整合性を重視して仕上げたフルレストア品です。

一般的に多く流通するフロント1.5Jアウター仕様とは異なり、
本品は希少な2.0Jアウター仕様を採用しています(写真6下段)。

単なる「綺麗なホイール」ではありません。
当時のAMG AERO3が持っていた空気感・設計思想・存在感を現代へ蘇らせることを目標に仕上げました。


■ ホイールスペック

フロント(原点仕様)
8 1/2J×17 H2 ET18
品番:C7400135 ×2本
刻印:12857MB4
アウターリップ:2.0J
インナーリム:6.5J

リア(原点仕様)
10J×17 ET17
品番:C7400146 ×2本

PCD:5×112
ハブ径:66.6mm
センターキャップ:M242 フラットタイプ
カラー:メルセデスベンツ指定カラーコード 199 ブルーブラック


■ 原点仕様としての魅力

1980年代初頭から1990年まで、AMGはダイムラー・ベンツから完全に独立した企業でした。

この時代のAMGホイールは、現在のスリーポインテッドスタータイプではなく、
M242 フラットタイプセンターキャップを採用していた時代です。

合併後のAMGホイールは、スリーポインテッドスタータイプへ移行していきます。

1ピースホイールのAMG AERO1にも、
合併前のフラットキャップ仕様、合併後のスリーポインテッドスター仕様が存在します。

本品は、80年代後半の製造年代、フラットタイプセンターキャップ、ブルーブラック仕上げ、
そして希少なフロント2.0Jアウター仕様という組み合わせにより、
独立時代AMGの原点仕様を意識した構成となっています。


■ センターディスク / センターキャップ

センターディスクは、
パウダープライマー + 溶剤199ブルーブラック + 溶剤クリア仕上げです。

メルセデスベンツ指定カラーコードにて施工しています。

OZ Racing当時の塗装方法をオマージュし、
表面:ブルーブラック / 裏側:グレー の当時仕様を再現しました。

裏側はパウダープライマー肌のため、
耐腐食性・耐熱性・清掃性に優れています。

センターキャップは樹脂製のため、
溶剤199ブルーブラック + クリア仕上げとしています。


■ アウターリップ

鏡面バレルポリッシュ + パウダーアクリルクリア仕上げです。

美しい鏡面感を持ちながら、パウダーアクリルクリアにより耐久性にも配慮しています。

研磨工程によりエッジがわずかに丸くなることはありますが、
リム厚は十分に確保されています。


■ インナーバレル

パウダーグレー仕上げです。

ブレーキ熱・ブレーキダストに強く、
耐久性と清掃性を両立しています。


■ ピアスボルト

O.Z. 12.9刻印入り 原点仕様 純正ピアスボルトを使用しています(写真7下段)。

最初期仕様に見られる、背が低く傘の広い梨地亜鉛メッキ純正ピアスボルトをベースに、
専門業者によるクロームメッキ処理を施しました。

純正ピアスボルトへのこだわりを守りつつ、
現代的にブラッシュアップした質感へ昇華しています。

最初期仕様。
O.Z. 12.9刻印。
オーバースペックとも言える強度区分12.9。
それをクロームで纏う、非常に贅沢な仕様です。


■ ナット

OZ Racing純正10角ナットを使用しています。

サンドブラスト処理後、
パウダーシルバー仕上げとしています。

見えにくい部分ですが、
分解時・整備時にも質感を損なわないよう、細部まで整えています。


■ 徹底検証ポイント

本品は、単に分解して塗装・研磨しただけのレストアではありません。

  • リム形状・ロット差の検証
  • ディスク裏を含む各部刻印確認
  • エアバルブ位置の再現
  • リア3.0Jアウターリップ垂直面へのエアバルブ装着
  • AERO3特有のボルトホールクラック徹底チェック

特にボルトホール周辺は、AERO3において非常に重要な確認箇所です。

見た目の美しさだけではなく、
構造的に不安のある部品を使わないことを前提に仕上げています。


■ 本セットの価値

市場にはレストアされたAERO3も存在します。

しかし、ここまで年代仕様に踏み込み、
仕様・色・センターキャップ・仕上げの整合性まで意識して再現された個体は極めて稀です。

単なる「綺麗なホイール」ではありません。

当時のAMG AERO3を、思想ごと再現することを目指した完成品です。

私はこれまで、OZ系3ピースホイールを100セット以上分解・検証してきました。

その経験をもとに、修復歴のない純正良品のみを厳選しています。

OZ Racingが当時追求した設計思想、
そしてAMGの時代を象徴する存在感を、
現代に蘇らせることを目標に仕上げました。


■ 状態について

当時物をベースとしたレストア品です。

アウターリップに、凝視すると分かる程度の微細な腐食痕が残る場合があります。

新品ではありません。
当時物ベースのフルレストア品としてご理解ください。

極度に神経質な方はご遠慮ください。


■ 発送・お取引について

発送は佐川急便 元払いにて行います。

発送伝票作成のため、
落札後に取引メッセージよりお電話番号のご連絡をお願いいたします。

気になる点がございましたら、
必ずご入札前に「質問する」よりお問い合わせください。

写真に写っている転載防止用アクリルプレートは商品には付属いたしません。


■ 最後に

OZ AMG AERO3は、ただ綺麗に仕上げれば完成するホイールではありません。

私はこのホイールで何度も間違えてきました。

見落とし。確認不足。
ボルトホール、ハブホール周辺のクラック。
「問題ありません」と言われ購入し、後から現実を知ったこともあります。

損もしました。悔しい思いもしました。

ですが、その度に逃げず、分解し、測定し、確認し続けてきました。

なぜか。

好きだからです。

この静かな威圧感。
ディッシュの重厚感。
現代のホイールには無い、独特の品格。

だからこそ、妥協したくありませんでした。


■ クラックに対する私の姿勢

以前、レストア作業中の業者様より連絡がありました。

塗装剥離・サンドブラスト作業中に、
ハブホール部のクラックが発見されたとの報告です。

重要な部分の確認報告に感謝し、私は即答しました。

「そのディスクは使用しないでください」
「クラックの無い別ディスクで仕上げてください」

迷いは一切ありません。

クラックは、このホイールの現実です。
しかし、それを理由に許容してよいとは考えていません。

見えなくすることと、直すことは違います。

構造的な不安を抱えたものを、
次のオーナー様へお渡ししたくありません。


■ パテ埋め補修についての考え方

一部では、ファイバー樹脂等でヒビを埋め、
外観上分からなくするレストア手法も存在します。

ですがそれは、あくまで見た目の処置であり、
構造的に直ったわけではありません。

この方法は、施工する側・依頼する側の双方が完全に理解し、
自己責任で自分が使用するという前提があって、初めて成立するものだと考えています。

他人に譲るために使う手法ではありません。

仮に隠して売ることもできるでしょう。

そして後にクラックが発覚したとしても、
「このホイールの持病ですから仕方ありません」
「今回は不運でしたね」
そう言って逃げることもできると思います。

ですが、私はそれをしません。

妥協しない。隠さない。


■ 職人さんとの取り組み

今回のレストアは、ただ依頼して完成したものではありません。

施工業者様、職人さんと何度もやり取りを重ねました。

時には意見がぶつかることもありました。

色味。質感。
リム形状。年代差。
当時の空気感。

細かな違和感も、そのままにはしませんでした。

ですが、それは否定ではありません。

最高のホイールを作りたい。

その思いは同じでした。

互いにリスペクトしながら、納得するまで何度も確認し、
ようやく辿り着いた仕上がりです。

このホイールは、一人では完成できませんでした。


妥協しない。
隠さない。
本物だけを届けるために。

同じようにこのホイールを愛し、
一度でも痛い思いをしたことがある方へ。

今度こそ、胸を張って履ける一本を届けたい。

本物にこだわる方、
AMGの歴史と美学を理解されるオーナー様にお譲りできれば幸いです。