




■〈新版絵抄〉今川状(仙台板)稀書往来物
【判型】大本1冊。縦245粍。
【作者】不明。
【年代等】江戸後期刊。[仙台]刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。全冊通常収録した(書名は同板別本による)。『〈新版絵抄〉今川状』は、『今川状』本文を大字・6-7行・付訓で記し、頭書に要語の絵解きを載せたもの。見返しに「竹馬の友故事」を掲げ、冒頭2丁に「しうのぶわう(武王)、八百のしよこうあつめる所也」以下20項の図解を掲げる。『今川状』は、今川貞世が弟(首題に「愚息」とあるが子息ではない)の仲秋にあてた教訓で、「一、不知文道而、武道終不得勝利事」で始まる23カ条と後文から成る往来。文武両道を強調する室町初期を代表する武家家訓とされる。以下、無益の殺生の戒め、罪人の公正な裁き、領民に対する非道と己の奢侈の戒め、先祖の建造物保持、忠孝怠慢の戒め、公平な賞罰、臣下を見て己を慎むこと、他人の不幸を己の利としないこと、分限相応、賢臣・侫人の見極め、非道の富裕と正しい零落、遊楽と家職など、武人として弁えるべき条々を列挙し、後文でも文武両道を繰り返し強調し、上下や友人の善悪、また己の心の善悪の見極めなど武士の心得を諭す。なお、底本は表紙等に「文政十二年」の書き入れがある。
★原装・題簽欠・表紙汚損、本文良好。