イギリス、サセックス州のタヴィストック研究所は、表向きは精神病理学、臨床心理学の世界的拠点として知られている。だがその真の姿は、英国王室とロスチャイルド家の資金により設立された、洗脳・プロパガンダ研究に関する世界屈指の秘密機関かつ国際諜報機関である。これまで闇に包まれてきた同研究所の実態と、恐るべきその洗脳テクニックを、綿密な調査をもとに明らかにする―。
【目次】各章の小見出しも紹介しています
序文
第1章 対破壊行動作戦
幸せの青い鳥
第2章 タヴィストックと邪悪な同盟
イルミネーションによる抹殺(エリミネーション) ペーパークリップ作戦 マインドコントロール CIAの陰謀 ロックフェラーのつながり
第3章 王殺し
言葉の力 なぜはっきりとわかるところにあるのか? 王の殺害 リー・ハーヴェイ・オズワルド アーリントン死亡告示 葬送の儀式 ウォーレン委員会 トゥルース・オア・コンシクエンシーズ 儀式的殺人の錬金術 リアーナ イシスのカルト 食屍ネクロノミコン
第4章 知覚の扉:CIAのサイケデリック革命
薬物乱用による解放 集団心理のモデル オルダス・ハクスリー登場 ハクスリーの作品 ヒッピーのルーツ 異教徒コネクション 政策研究所 IPSと関連研究所の財源 マーカス・ラスキンのケース 反体制文化の捏造 水瓶座の年: ウッドストック・ミュージック・フェスティバル 実験の始まり 水瓶座の陰謀
第5章 テレビ
ファシスト社会の形成 ファシストという概念 フロイト式洗脳集団 カール・ユングとヒトラー 環境のコントロール 社会的混乱 ニューススピーク 宣伝攻勢 ウィキリークスと企業メディアの役割 数による投票 数字による世論調査 愚か者のしゃべり 世代のギャップにわたる戦い 文化戦争 テレビの隠されたメッセージ 動物王国とわれわれ 見えない帝国 メディアという消しゴム 広告業
第6章 サイバネティクス(人工知能学)
第一回サイバネティクス会議。ニューヨーク・シティ、1946年3月8~9日 フランクフルト学派 サイバネティクス・グループ メイシー財団とMKウルトラ計画 優生学 世界メンタルヘルス連盟 トランスヒューマニストの協議事項 トランスヒューマニスト計画とエンターテインメント業界
第7章 サイエンスフィクション(SF)とタヴィストック研究所
創世記 カール・セーガンとコスモス 地球の外へ UFO現る 総意のでっちあげ 終焉
第8章 ジョージ・ガーシュウィンの成功
”新たな暗黒時代”の文化 ガーシュウィン、ロンドンの”養子”になる 音楽とアメリカの黒人の文化変容 初期アメリカの音楽 復興主義者のキャンプ ジャンプ・ジム・クロウ 人種と人種戦争、明らかな精神病への歩み ブルースと黒人研究 ユダヤ人とブルースとジャズ
【著者について】(刊行当時の情報です)
エスチューリン,ダニエル
ジャーナリスト。1966年ソ連生まれ。1980年3月、一家は反ソ的活動によりソ連から追放される。一方で、祖父はKGBの部長を務め、1950年代は対敵諜報活動に従事。
その関係で、KGBをはじめMI6、CIAからも多くの情報が得られ、
どのジャーナリストよりも信頼度の高い詳細な機密情報を持っている。
特にビルダーバーグの権力掌握については、多角的な分析から衝撃的な事実をいくつも掘り起こし、何度も命を狙われた。そのため長年暮らしたカナダのトロントからスペインのマドリッドに移住し、執筆活動を続けている。
著作『ビルダーバーグ倶楽部』『闇の支配者 ビルダーバーグの謎』