鉄納戸色の地に菊、桔梗、芙蓉などが描かれた、
小さいながらしっかりしたしぼのある縮緬で、
32cmのお人形の振袖をお仕立ていたしました。
胴裏、袖裏は紅絹、八掛は赤の縮緬錦紗を使い、
赤鹿の子柄縮緬錦紗で比翼仕立てにして、
薄茶と鳥の子色の地に梅、菊、葦などを描いた
錦紗縮緬で見せかけの襦袢袖をつけました。

真朱色地の帯から作った文庫結び(のつもり)の
帯といっしょにどうぞ。

帯締めは白紋錦紗の丸ぐけ、
帯揚げは黄檗色鹿の子絞りを筒状に縫ったものです。


総丈37cm、裄16cm、袖丈24cm
着丈28cm、裄14.5cmに調整してあります。
使用した布はすべて正絹古布です。
状態は良いと思いますが、
見逃した瑕疵があるかもしれません。

それも古布の味わいとご理解いただければ
ありがたく存じます。