◆上田春荘(上田俊蔵)『櫨育口伝試百ケ条』谷口熊之助、大正5刷立本、半紙本、全43丁(86頁)、一冊.
◆豊前国(現、大分県)宇佐郡の庄屋の出身で、殖産興業の一環として「櫨」の木に着目、櫨の研究に没頭して自ら「櫨育」と号した上田俊蔵(上田春荘)が、櫨の木の育成方法を絵入・図入で解説した書物.幕末の万延元年に刊行された『櫨育口伝試百ケ条』の版木を保存・保管することとなった谷口熊之助が大正時代に刷り立てたもので、裏表紙の遊紙に昭和9年の献辞の墨書入.上田俊蔵と櫨の育成を通して、幕末の商品作物の栽培をめぐる農学研究の歴史、旧豊前国・大分県、宇佐地域の歴史をたどる貴重史料.