【商品説明】

朝鮮王朝の御医・許浚(ホ・ジュン)が王命を奉じて編纂した
朝鮮医学の代表的古典『東醫寶鑑』のうち、
薬物・本草学を収録する「湯液篇」の卷之一・卷之二を
1冊に合綴した朝鮮古医書です。

巻頭には、

「東醫寶鑑 湯液篇 卷之一」
「御醫忠勤貞亮扈聖功臣崇祿大夫陽平君許浚奉敎撰」

の記載があり、さらに冊中には、

「東醫寶鑑 湯液篇 卷之二」

の巻頭が確認できます。

したがって、本品は『東醫寶鑑 湯液篇』卷之一・卷之二を
一冊に綴じた合綴本と判断されます。


【収録内容】

湯液篇は、『東醫寶鑑』の中で薬物・薬材・本草学を扱う部分です。

卷之一の冒頭には「湯液序例」が収録され、

・採藥法
・乾藥法
・修製藥法
・服藥法
・三品藥性
・五味藥性
・六陳良藥

など、薬材を採取する時期、乾燥方法、修治・炮製方法、
薬性、薬味、毒性、服用方法等が記されています。

続いて、

・水部
・土部
・穀部
・人部
・禽部
・獸部

などに分類し、各種薬材の性質・味・効能・毒性・採取法・
加工法等を詳しく解説しています。

写真には井華水、寒泉水、菊花水、臘雪水、春雨水など、
採取時期や場所によって分類された各種の水薬も見られます。

卷之二では魚部をはじめ、魚類・水生動物・虫類・果実・
野菜・薬草類等が収録されます。

写真中には鯉魚膽、鯉魚肉、烏賊魚骨など、
魚の肉・骨・胆・皮等をそれぞれ薬物として分類した記述が
確認できます。

薬材名の脇には古い朝鮮語・ハングルによる名称や、
旧蔵者によるものと思われる漢文・ハングルの書入れも見られ、
朝鮮医学史・薬物史・本草学・朝鮮語史研究の資料としても
興味深い一冊です。


【『東醫寶鑑』について】

『東醫寶鑑』は17世紀初頭に許浚を中心として編纂された
朝鮮医学の百科全書的医書です。

内景篇・外形篇・雜病篇・湯液篇・鍼灸篇から構成され、
湯液篇は全3巻からなります。

『東醫寶鑑』は2009年にユネスコ「世界の記憶」に登録された
医学古典として国際的にも知られています。

※本品そのものがユネスコ登録資料という意味ではなく、
 書名『東醫寶鑑』の歴史的価値についての説明です。


【書誌】

書名:東醫寶鑑 湯液篇
巻次:卷之一・卷之二
著者:許浚 奉敎撰
冊数:合綴1冊
形態:木版刷と思われる韓紙本
寸法:約20.6cm × 約32cm
刊年:不明
刊行地・版元:不明

写真からは朝鮮後期頃の木版本と推定されますが、
正確な刊年・刊行地・版系統については未鑑定です。


【状態】

非常に古い書物です。

経年による強いヤケ、変色、汚れ、シミ、湿気跡、
水濡れ跡、墨汚れ、折れ、擦れ、角傷み、縁の摩耗、
小破れ、虫損と思われる箇所、綴じ部分の傷み等があります。

一部の頁には旧蔵者による漢文・ハングルの書入れ、
墨線、訂正、汚れ等があります。

木版印刷のため、文字の濃淡、かすれ、にじみ、
版枠の摩耗なども見られます。

表紙は元の表紙が著しく傷んでいたため、
保存を目的として新しく仕立て直した後補表紙です。
元表紙ではありませんので、あらかじめご了承ください。

題簽も新しく作成した後補品です。

古書の専門的な全丁調査は行っておりません。
欠丁・落丁・入れ替わり・補修の有無を含め、
状態および内容は掲載写真をよくご確認のうえご判断ください。

写真に写っているものが出品物のすべてです。


【発送】

領収書が必要な場合は、落札後にお申し付けください。
発行対応いたします。

韓国から丁寧に梱包のうえ、追跡可能な方法で発送いたします。


【ご注意】

本品は長い年月を経た古書・古文書です。
新品や完全な状態をお求めの方は入札をご遠慮ください。

刊年、版元、版系統、完全性等については未鑑定です。
説明および写真をご確認いただき、古書の性質をご理解のうえ
ご入札をお願いいたします。

商品の性質上、返品・交換・クレームはお受けできません。
ノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。