和装本。帙は欠。
本体表紙にややヤケやスレやシワ・一部にシミ、
小口に若干ヤケ・斑点状の小シミがあります。
また巻頭巻末に蔵書印1点、見返しや本文一部に古書特有のシミがあります。
それ以外は特に問題はありません。
なお、本文中の朱字・朱線・朱記号は形付を示す元からの印刷です。
●内容
能楽シテ方五流の一つ、観世流の仕舞の型をまとめた実用書。
著者の觀世左近 (24世 / 1895-1939) は、観世流二十四世宗家です。
仕舞とは、能一曲の見せ場となる部分を、面・装束を用いず紋付袴などで舞う芸能形式。
本書はその動作・所作を示す「形付 (型付)」で、詞章に沿って足運び、向き、扇の扱いなどが
細かく朱字を交えて記されています。
天冊「内之部」、地冊「外之部」「別能之部」「新物之部」からなる天地2冊本で、
高砂、羽衣、井筒、熊野、松風、船弁慶、葵上など、約160曲の仕舞形付を収録。
巻頭には、シテ・ワキ・地謡・囃子方の位置、橋掛り、鏡の間、一ノ松~三ノ松など、
能舞台各部の名称と配置を示した**「舞台名称之図」**も収録しています。
舞姿や扇を意匠化した文様を配した、装幀にも趣のある和装本。
昭和14年・第7版、天・地2冊揃。
●主な収録内容
天冊「内之部」
高砂 / 江口 / 鶴亀 / 東北 / 井筒 / 天鼓 / 実盛 / 玉葛 / 養老 / 松風 / 羽衣 / 熊野 / 船弁慶 / 葵上 ほか
地冊「外之部」
江野島 / 九世戸 / 西王母 / 経政 / 巴 / 巻絹 / 鐘馗 / 熊坂 / 野守 / 安宅 / 自然居士 / 善界 / 通盛 /
敦盛 / 殺生石 / 小塩 / 佛原 / 三輪 / 女郎花 / 船橋 / 鞍馬天狗 / 東岸居士 / 雲林院 / 花筐 ほか
地冊「別能之部」
淡路 / 吉野静 / 室君 / 身延
地冊「新物之部」
現在七面 / 同 / 高野物狂 / 大典