■万国新商売往来B
【判型】半紙本1冊。縦224粍。
【作者】松川半山(翠栄堂・安信)作・画。
【年代等】明治6年春序・刊。[大阪]河内屋忠七(赤志忠雅堂)板。
【備考】分類「往来物」。『万国新商売往来』は、近世流布本『商売往来』が明治初年の実情にそぐわないため、文言を一新し、特に「西洋の諸品」などの新語を多く盛り込んだ往来。まず「世界之状(かたち)を喩て云者、丸毬之如く、亦、橙実の如し…」と、旧『商売往来』とは全く別の文面で、地球の形状、地軸・赤道・経緯線、二四時、自転・公転、海陸の分布や、興隆する貿易、世界の地形・政体・海洋、船舶、鉄道、郵便、また、日本の府県制・諸官庁・諸施設、軍備(輸入兵器)、発明品、開港地、金融、織物・衣類、日用器財、文具、遊具、工具、農具、金石、食料、薬種、禽獣、魚貝、草木、商業、天候、その他社会生活上の語彙を列挙する。本文を4行・付訓で記し、語彙の多くに左訓または略注を施す。巻頭に「地球東(西)半面図」(色刷り)と「五大洲広狭人口総数大略」を掲げる。また、巻末近刊予告に本書の図解版『万国新商売往来図解』の書名が見えるが未刊か。
★原装・題簽付・美本。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、原装題簽付が、3300円(傷み)~7150円(並本)】。