[中古本]

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高原のサナトリウムで私は療養中の恋人・節子と時を過ごす。私たちは魂の触れあいを重ねるが、次第に時間は限られたものとなってゆく。恋人たちの生の瞬間を描きとめた「風立ちぬ」など珠玉の6編を収める。


風のように去ってゆく時の流れの裡に、人間の実体を捉えた『風立ちぬ』は、生きることよりは死ぬことの意味を問い、同時に死を越えて生きることの意味をも問うている。バッハの遁走曲に思いついたという『美しい村』は、軽井沢でひとり暮しをしながら物語を構想中の若い小説家の見聞と、彼が出会った少女の面影を、音楽的に構成した傑作。ともに、堀辰雄の中期を代表する作品である


著者略歴

堀 辰雄
1904‐1953。東京生れ。東大国文科卒。一高在学中より室生犀星、芥川龍之介の知遇を得る。’30年、芥川の死に対するショックから生と死と愛をテーマにした『聖家族』を発表し、’34年の『美しい村』、’38年『風立ちぬ』で作家としての地位を確立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 

  • 出版社 : 角川書店
  • 発売日 : 1950/10/20  初版  2013/7/15改版第43刷
  • 文庫 : 282ページ
定価¥523